最初に「ここならまぁいいかな~」と思える土地に出会ったのは、昨年の8月末頃でした。
その土地と出会えるまで見学した土地の数は、建売と違ってかなり少なかったです。
5箇所くらいしか見てないんじゃないかな?
土地の場合は紙の上だけで大体の情報がわかるので、建てたい家が建てられそうにないところや予算オーバーのところなどを削っていくと、自然と絞られました。
建売よりも圧倒的に数が少ないっていうのもありますが…。
建売で販売予定の場所を見ると、「建てる前にその土地だけほしいんですが。」って言いたくなる。
「急傾斜地崩壊危険箇所」に出会った経緯
東京というネームバリューに対して執着は微塵もなく、むしろ埼玉か神奈川のほうがしっくりくるなと思っていたので、埼玉を希望してました。
で、買い付けまでしてほぼ決定していた土地は埼玉だったのですが、夫のこまかーーーい調査の結果、白紙に戻ることになりました。
その主な原因は、国土交通省の出しているハザードマップで「急傾斜地崩壊危険箇所」の場所がすぐ後ろにあったから!
その土地は、埼玉の中でも急斜面が多い地域だったので、土砂災害のハザードには警戒していたんです。でも、ハザードがかかっている土地は買わない!と土地を探す前から決めていたのにも関わらず、何故買い付けまで進んでしまったのか?それが今回の一番のテーマなのです。
実は、国土交通省のハザードマップでは「急傾斜地崩壊危険箇所」と明記されていたものの、市のハザードマップには一切記載がなかったんです!
ハザードマップにもいろいろ種類があって、逆に混乱を引き起こしてしまったワケですね。
その他の条件がすべてそろっているのに、最重要視していたハザードに引っかかったもんだから、かなり頭を悩ませました…。
「急傾斜地崩壊危険箇所」とは?
ではなぜ市のハザードマップには載っていなくて、国土交通省のハザードマップには載っていたのか?
そもそも「急傾斜地崩壊危険箇所」は、国土交通省の定義で
傾斜度30度以上、高さ5メートル以上の急傾斜地で人家に被害を及ぼす恐れのある箇所
となっています。
うん、文字だけじゃ全然わからない♡
ネットでググりましたが難しいことばかり書いてあって、結局危ないのか危なくないのかよくわかんない記事ばっかりでした。
市のハザードに載せてないということは「ものすごく危険」というわけではない、ってことは感覚的にわかるのですが…。
そのため夫は、市と県と国土交通省と国土地理院と土建と調査会社とあとなんだっけ?いろいろ問い合わせまくっていました。なにぶん土地が気に入ってしまったもんで、「大丈夫」のお墨付きがどうしても欲しかったわけですね。
いろんな機関からの回答をまとめると、
「急傾斜地崩壊危険箇所はかなり昔に地図情報だけで囲われた箇所で、実際に県とか市とかで調査した結果、崩壊の危険は少ないと判断されたので市のハザードには載せなかった。」
「ハザードに載せるほどの危険はないけれど、自然災害なので絶対にないとは言い切れない。」
とのこと。
…それを言っちゃあどこも同じよね…。
↑前述の回答は、あくまでも私たちが目を付けた土地に関しての回答であって、「急傾斜地崩壊危険箇所」になっているところが市のハザードマップで「土砂災害危険区域」になっている場所も多少はあったので、いろんなところが出しているハザードマップを全部見てみるっていうのは大事ですね。
最終的には、
- 「急傾斜地崩壊危険箇所」→ちょっとやばいやつ
- 「急傾斜地崩壊危険区域」→結構やばいやつ
- 「土砂災害危険区域」→マジやばいやつ
- 「土砂災害警戒区域」→やばさマジ半端ないって!
こんな感じにまとまりました。(まとまってはいない)
もっとちゃんと知りたい方は専門的なサイトをググることをオススメします;
ただ私のフィーリングも大幅には間違っていないはず。。。
白紙に戻った原因は「ハザードにかかっているから」ではなかった
私はのんきに構えるタイプで、市のハザードマップにないなら大丈夫!と考えてました。つまりハザードにうるさかったのは夫です。
各方面に確認して夫の出した答えは「危ないかもしれないけど買ってもいいかな」だったそうです。
だったそうです。後から知りました。
だって、家でずっと「大丈夫かな~…」「家流されたら嫌だな~…」「えいみも子供も死なせたくないし~…」ぐちぐちぐちぐち…(-_-メ)
「家買った後もそんな風にずっと言うの!?そんなの耐えられないんだけど!!?」
ということで、白紙に戻した本当の理由は「私が夫のマイナス思考に耐えられなくなったから」でした。
土地自体は二人共とても気に入っていたので苦渋の決断ではありましたが、家立てたあともずっと「どうせ流される家だから…」なんてぐちぐちされても困ります。
ここは一旦リセットして、また別の土地を探す方が私の精神的にもいいだろうという結論でした。
後日談
買い付けを白紙に戻したのは9月のことですが、実はその後またこの土地を買おうかと話題に上ったことがありました。ハザード以外の条件をすべて満たしているこの土地以上の土地が他になかなかなく、土地選びが迷走していた時期ですね。
もう一度申し込もうか考えている、と桧家の営業さんに話した翌週に売れちゃったので、結果的に購入することはありませんでしたが…ずっと検討していた土地がなくなってしまったら悔しいだろうと思っていましたがそうでもありませんでした。夫は結構悔しがっていましたが。
目を付けていた土地が数時間の差で他の人に奪われることもある世界らしいので、「これは!」と思ったら出来得る限りの調査を出来得る限り短期間で行うことをオススメします。
ちなみにその後もっといい土地が出てきてくれたので、もう未練は一切ありません♪